験は、通常、ビーコン帯と2MHz帯の2周波で実施される。
過去においては、この装置は自船位置の特定に効力を発揮したが、GPSが普及した現在はその用途はなくなっている。
標準的なものの電気的特性の例は、次のとおりである。
(a)受信周波数範囲:285kHz〜13.6MHz
(b)受信方式:スーパーヘテロダイン
(c)空中線:ループアンテナとホイップアンテナ
(d)指示方式:ゴニオメータ式ブラウン管全方向プロペラ型直視式
(e)方位測定誤差:次表(船体誤差を含まず、かつ、郵政省型式検定周波数範囲内)
(f)電源:AC 100V又は220V、±10%、50/60Hz
(g)消費電力:約45VA
8.10.2 システム構成
無線方位測定機の構成の一例を<図3.10.1>に示す。
3.10.3 装備場所
ループアンテナの装備場所は次によること。
(1)本船の船首尾線上に設置する。取り付けの際は「船首マーク」(BOWマーク)を船首方向に完全に一致させる。
(2) 可能な限り、レーダーマストなど船体の最高位置に設置する。
(3)船体の金属物からできるだけ離す。
(4)煙突からの高温の排気ガスがかからない位置に設置する。
(5)併設の各種空中線並びにステイワイヤからできるだけ離す。