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3.9.3 装備場所

操船の便に供するため、通常、船橋前壁上部に装備される。

 

3.10 無線方位測定機

 

3.10.1 概説

無線方位測定機は、電波の到来方向を測定する装置である。本装置により遭難船からの遭難信号電波(2,182 kHz)を受信し、その方向を測定して目的の方向へ直行する(ホーミング航法という。)ことができる。遭難信号電波のホーミング航法は、船首から±30度において到来方向が分かればよいことになっている。この周波数は、大型船の場合、船体の影響を大きく受け易く、全周方向に亘るホーミングが技術的に難しい点から、測定条件が緩和されている。

漁船などは、遭難信号受信時のホーミング航法に加え、漁網に取り付けたラジオブイからの電波(1.6〜2MHz帯)や僚船からの電波を測定し、電波の発信源へ直行するホーミング航法にも使用される。

この装置を新設する際には、洋上試運転の時に、方位誤差修正試験を行い、方位誤差修正表の作成・提出が必要である。誤差修正試

 

 

 

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