6.むすび
本調査研究は、国際的な海洋汚染問題として論議されている船舶のバラスト水による有害海洋生物の移植防止対策、特に、現在、唯一実施されている洋上でのバラスト水交換(リバラスト)に代わる対策を対象に、それらの各方法の現状評価および課題を検討しとりまとめた。また、有効な対策になる可能性を指摘されながらも、これまで具体的な検討がなされていなかったオゾン処理の海洋生物殺滅に関する基礎実験を実施して、対策になりえる技術であることを確認し、また、その課題も明らかにした。
これらは、ともに本事業の成果であり、今後の国際的な知見の確立にとって有効な資料として活用され、海洋環境保全および健全な海上貿易の振興に寄与できれば幸いである。