4)追越しの危険
追越しの危険は、操縦シミュレーション(2船間相互影響)の評価結果に基くものである。当シミュレーションでは、追越しを発生させる場所を水道内に設定し、設定した場所で最接近するように追越し船・被追越し船の航行が再現された。追越しを発生させる場所は、両水道ともに複数設定され、それぞれについての評価結果が得られている。
したがって、水道内を通じての追越しの危険性を評価する場合には、各追越し場所ごとの評価結果の内、最も危険と評価された値に着目するべきであると考える。
そこで、追越しの危険についての総合評価値は、追越しの危険における評価の内、最大ランクでもって代表させるものとした。