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3)潮流影響

潮流影響の総合評価値については、環境ストレス値と同様の考え方を用いるものとし、各実施ケースの航程注)に対する、斜航角が基準値(14.3°)を超えた際の航行距離累計の百分率(出現率)を用いることとした。表IV-6-5に潮流影響の総合評価値を示す。

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4)追越しの危険

追越しの危険は、操縦シミュレーション(2船間相互影響)の評価結果に基くものである。当シミュレーションでは、追越しを発生させる場所を水道内に設定し、設定した場所で最接近するように追越し船・被追越し船の航行が再現された。追越しを発生させる場所は、両水道ともに複数設定され、それぞれについての評価結果が得られている。

したがって、水道内を通じての追越しの危険性を評価する場合には、各追越し場所ごとの評価結果の内、最も危険と評価された値に着目するべきであると考える。

そこで、追越しの危険についての総合評価値は、追越しの危険における評価の内、最大ランクでもって代表させるものとした。

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5)測位誤差

順中逆西における測位誤差についての評価は、すべてのシナリオ(南流時および北流時に中水道航行、西水道航行のそれぞれ)について、精度よく測位できる状況であったことが確認された。

 

注)航程は右側通航:南流時との統一を図った。

 

 

 

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