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ii)来島航路西口付近

北流時(交差なし)とした場合、改善の方向にあるものの、それ程顕著ではない。

南流時(交差あり)において、東航船および西航船が競合する航路南端に沿って改善効果は認められるものの、北方海域では悪化している。これは来島海峡航路西口と鼻栗瀬戸方面とを往来する船舶、斎島の北方方面とを往来する船舶、あるいは同島の南方方面とを往来する船舶の航行経路が複雑に交差していることとが一因として考えられる。

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iii)推定困難度による評価のまとめ

平成8年度海上交通流シミュレーションでは、来島海峡航路東口においては北流時(右側通航)の方が南流時に比べて推定困難度が低下した。このことは右側通航によって航路口付近の交通環境の改善につながると考えられる。

一方、西口では北流時(交差なし)と南流時(交差あり)とで大きな差はみられなかった。

来島海峡航路出入り口付近の推定困難度の比較結果を表IV-6-2に示す。表中、1トリップ平均とあるのは、東西出入り口付近の海域を航行した船舶毎に全航程を通じての平均値を求め、これを全サンプル(約2000隻)について平均した値である。また最大値の平均とは船舶毎に全航程を通じての最大値を全サンプルについて平均したものである。

 

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