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?ケース4-2(小型船・南流・西水道・北航:順中逆西)

<初期条件>

開始位置:D、針路:311°、エンジンテレグラフ:Full(対水速力12.5ノット)

 

<操船の概況>

開始後1分を過ぎた時点で、Half Downし、先行する2隻の同航船との船間距離の確保を図った。このとき、本船の右舷後方から接近する同航の大型船の進路を開くことを考慮し、航路の左端に移行した。

同航船との距離が約0.6マイルになった時点(開始後約6分)で再びFull Aheadとし、西水道からの南流に対抗しながら水道入口に向かった。

本船はほぼ同時に水道に入った大型船の進路を考慮し、水道の西側を北航した。

小浦埼灯台を航過したところから右転し始めたが、その結果、潮流を左舷斜め前方から受ける姿勢となり、右への圧流が発生し同航する大型船に接近することになった。このため、計画進路より手前で小島変針点に向首した。

小島付近では、ほぼ操船計画上で針路<302°>に向首することができたが、南流の影響により左舷側に圧流されることとなった。

 

<立会人からみた安全感覚>

329-1.gif

○特になし。

 

<操船者のコメント>

逆潮では先行する同航船から潮流の影響を受ける。船間距離を十分とることが肝要である。

 

 

 

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