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?ケース6-1=2(大型船・南流・西水道・南航:右側通航)

<初期条件>

開始位置:C、針路:122°、エンジンテレグラフ:Half(対水速力12ノット)

 

<操船の概況>

開始後、右舷側に圧流されながら東航し、小島の東側に至った後に転舵を開始(約4分の位置)した。この間左舷後方からの潮流を受けて右舷側の圧流が卓越した。

Hard Stb'dをとるも船尾からの圧流に対して十分な回頭角速度を得ることができず、馬島に異常に接近した。

この後、潮流を右舷正横近くから受ける姿勢となり、主機を一旦Navi.Full、舵をHard Stb'dにするも左舷への圧流が増大し、来島白石灯標に接近した。

ケース6.1と同様に西水道を抜けてからの南流の影響も大きく、一部航路を出てしまう状況が認められた。

 

<立会人からみた安全感覚>

321-1.gif

○一度(制御の)バランスが崩れた後のRecoverは極めて困難である。順潮・大角度変針は容易ではない。(B)

 

<操船者のコメント>

小島の変針点で右回頭を開始するタイミングが遅れた。

 

 

 

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