??ケース6‐1(大型船・南流・西水道・南航:右側通航)
<初期条件>
開始位置:C、針路:122°、エンジンテレグラフ:Half(対水速力12ノット)
<操船の概況>
開始後、右舷側に圧流されながら東航し、左舷前方にいる同航船と小島にはさまれる形で南下を開始(約2分の位置で右に転舵)した。ほぼ正船尾から潮流を受ける姿勢で南航した。
先行する同航船とは十分な離隔距離があったため(約800m)、自船の針路に制約を受ける状況ではなかった。(西水道は屈曲しているものの、この水道をShortCutする進路がとられた。)
先行する同航船の方が、本船に比べて速力が小さかったため、相手船の右舷を追い越しをかけながら西水道を抜けた。
計画進路側に同航船がいたこともあるが、西水道および中水道からの南流を左舷後方から受ける姿勢となり、航路の南よりに圧流される結果となった。
<立会人からみた安全感覚>
○西水道に入ってから速力が早く危険感は増すものの、危険な他船がいないのでその分安心感がある。(B)
○西水道をでたところでの圧流が強い。また、左舷側に同航船がいて左転できないことが困難感(危険感)を増すことに留意すべき。(A)
<操船者のコメント>
小島付近の変針では、東側(馬島側)へ接近することを防ぐため、なるべく小島に寄るべく心がけた。
西水道を抜けてからの圧流が強い。Tide Way 10°をとった。