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?ケース3.1(大型船・南流・中水道・南航:順中逆西)

<初期条件>

開始位置:A、針路:122°、エンジンテレグラフ:Half(対水速力12ノット)

 

<操船の概況>

開始後から南側に圧流されながら東航した。右舷前方に同航船が3隻おり、手前2隻の同航船を左側(北側)から追越しながら、南下を開始する。当該同航船と小武志島にはさまれる形で右転(南下)を開始する。

保針のために大舵角を取ったこと、および船尾からの潮流を受けて左舷への圧流が増大したことにより船速が低下し、2隻の同航船とほぼ同時に最狭部を通航することとなった。

水道航過後も先般の同航船によって右舷側が閉塞されていたため、操船計画よりも速く<130°>の針路に定針させた。

ただし、南流の影響は引き続いており、右舷側への圧流が認められた。

 

<立会人からみた安全感覚>

314-1.gif

○追越しの状況は、非常に接近していた。危険の感覚は強い。(A、C)

 

<操船者のコメント>

最狭部北側での左舷(東側)への圧流が強い。

(実験であるため)追越しをかけたが、現実で同様の状況であれば、このような操船は避ける。

 

 

 

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