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こうした航進目標を利用した評価用の航路として、北航の場合と同じ航路(図?-5-1参照)を逆方向に航行する航路を設定した。またこの航路上における評価地点としては西水道を航行する航路では図中のP15〜P1の15ポイントを、中水道を航行する航路ではP30〜P16の15ポイントを採用することとした。

5.2.2航進・船尾目標方位による横偏位誤差量の推定

目標の方位情報には測定誤差が含まれる。ここでは来島海峡を航行するときに前述の航進・船尾目標方位を使用するとした場合の測定誤差に基づく検偏位量について推定してみた。

方位測定の誤差量としてはおおよそ0.6°であることが知られている。こうした方位誤差に基づく横偏位誤差は、目標の距離に比例して増加し次式で表される。

横偏位誤差量=目標距離・Sin 0.6°=目標距離/100

来島海峡を航行する時の航路に沿って、前述の航進・船尾目標による横偏位誤差を推定すると図?-5-2や図?-5-3となる。

図?-5-2は来島海峡を北航するとした場合の西水道と中水道航路における横偏位誤差を示したものであり、同図上の◎印は使用する航進.船尾目標で、○印の中心は航路に沿ったほぼ等間隔の位置を、そしてその半径は横偏位の推定誤差量に相当している。これから北航の場合は津島の一ノ瀬山山頂や津島中央を航進目標とした場合が最も横偏位誤差量が大きく、約45mほどになることがわかる。

図?-5-3は来島海峡を南航するとした場合の西水道と中水道航路における横偏位誤差を示したものである。これから南航の場合は今治港北を航進目標とした場合が最も横偏位誤差量が大きく、約77mほどになることがわかる。

 

 

 

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