(4) 無線設備規則の改正
海上保安庁のDGPS実験局の収集データは郵政省電気通信局に提出され、学識経験者で組織されている電気通信技術審議会等で収集データをもとに審議が繰り返された結果、中波無線標識局からDGPSサービスが可能との判断が下され、本年3月にDGPSに関する標記の郵政省令が改正された。
これを受けて、剣埼と大王埼の各DGPS局の開局を郵政省に申請、大王埼局は3月26日に剣崎は3月27日に無線航行陸上局としての免許を受け、DGPS局の名称での航路標識として、3月27日に正式運用を開始した。
(5) 剣埼と大王埼の各DGPS局の諸元は表4のとおり。
送信メッセージはタイプ9が常時送信され、タイプ3が毎時の15分と45分に割り込み、タイプ5と7は時刻をずらし、15分ごとに割り込んで送信するようにスケジュールを定めている。
尚、この表の中で基準装置IDと補正送信局IDについては、前述のIALAが各地域、国ごとに番号を割り振っているので、この勧告に従って付与してある。
今後、全国展開する予定の各DGPS局のID付与は、設置場所等の未確定の要素もあるが基本的には表5の計画で進める予定である。
また、剣埼と大王埼の正式運用にあわせ、霞ヶ関(海上保安庁庁舎内)にDCPSセンターが開設され、2局を一元的に監視・運用している。