・中ノ瀬航路から東京湾横断道路東水路あるいは西水路に向かう船舶。
・木更津、富津方面から、木更津湾沖灯浮標を左舷側に見て航過し中ノ瀬D灯浮標より1,000m離れた西側海域へ向かう船舶。
・根岸・川崎間、川崎・木更津間等、横浜・川崎と湾内諸港間を航行する船舶。
・中ノ瀬西側海域を北航し、横浜シーバース、川崎シーバース、東燃扇島東バースおよび京葉シーバースへ向かう大型タンカー。
このような交通状況下、北航大型タンカーは主機停止・惰力航行にて水先人乗船地点へアプローチしなければならず、他船の協力と理解が一層必要な操船環境にある。
2)準環流方式に関する問題点の検討
過去に為された航行方式の検討において準環流方式が提案されており、この航行方式が実行に移される場合に解消すべき問題点として次の事項等が挙げられている。
・中ノ瀬航路廻しとする船舶の範囲(適用船型)
・中ノ瀬航路経由の航行方法についての関連法上での位置付け
・航行支援体制の充実
・小型船航行海域の確保
・航路管制・港内管制のリンク、即ち浦賀水道航路・中ノ瀬航路と横浜航路双方の管制をリンクさせることにより、入湾〜入港の円滑化、錨泊・停泊船の減少化を図る。
このためには各港湾管理者等関係者間の十分な調整が必要である。
・横浜航路入航船のパイロット乗船場所の検討
※巻末参考資料5.4-1「過去に為された東京湾における船舶航行の安全に関する調査研究」参照
これらについては解消策の整理が困難とされたものもあるが、何らかの対応の検討が必要である。現状の方式がベターとの意見も踏まえ、今後の課題として再検討に入る必要がある。
3)湾内総合的水域施設(水域環境)整備(の要望)
?湾内海域利用と交通環境の変化(その大要)と総合的交通体系確立の要望(指向)
(例)
ο水域環境の変化
・東京湾アクアラインの完成
・横浜港南本牧埠頭の整備
ο海域利用の変化への対応
・海上物流機構と船舶交通流の将来像
・プレジャークォーターの将来像
・漁業操業の将来像