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l)陸上のレーダによる航行船補足精度

陸上レーダから相手船を補足する場合の距離測定精度は表4.2-2となり、相手船のアスペクトにより変化する。このため2台のレーダで補足するこの方法では、2台のレーダと相手船との位置関係、および相手船の針路により補足制度が変わることになる。ここでは次のような条件下における航行船の補足精度につき求めてみた。

・2本の位置の線の交角θ=60度

・1つのレーダ局からみたアスペクトは30度

・もう一つのレーダ局からみたアスペクトは90度

この条件下での誤差楕円は表4.2-7のようになる。

142-1.gif

この誤差楕円と相手船のアスペクトから、横変位検出精度を求めてみると、69mになる。

2)航行船のレーダによる測位精度

航行船のレーダにより、2目標の距離を使って測位する場合、距離測定精度は距離の2%程となる。ここでは次のような条件下における航行船の測位精度を求めてみた。

・2目標の距離は同じ距離で5海里

・目標の位置の線の交角は60度

・第1目標は右舷30度方向、第2目標は右舷正横90度

この場合の誤差楕円の形状は表4.2-8のようになる。

142-2.gif

この誤差楕円と自船の進路から、自船の横変位検出誤差範囲は235mになる。

 

4.3 対象海域における横変位検出精度

以上、レーダによる横変位検出の可能性について検討したが、これまでに検討した目標までの距離が5海里の場合、、陸上のレーダ局から捕らえる横変位検出精度が最も良いと言え

 

 

 

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