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?方位誤差

方位誤差は、船体が水平の時に、十分調整されたレーダで、明るい映像の方位を注意深く測定した場合、95%確率で2.0°以下とされている。

?距離誤差

距離誤差は十分調整されたレーダで、明るい映像の距離を注意深く測定した場合、距離の2%以下とされている。

?誤差界の共軛半径

レーダ測位の誤差界は、目標の距離により変わり、目標距離毎の誤差界共軛半径は表4.2-5のようになる。

141-1.gif

?横変位検出

船のレーダにより、自船が航路線からどれだけ横に変位しているか捕らえるとした場合の精度を求めると、目標の方位と航路の差角(図4.2-1のαに相当)と目標距離により変化する。目標の距離を5海里とした場合の横変位検出誤差軛囲は表4.2-6のようになる。

141-2.gif

これから次のことが判る。

a.正横目標を横変位検出目標として採用することが望ましい。

b.正横目標でも誤差軛囲は227m程ある。

c.前方の遠距離にある目標を、横変位検出目標とすることは避ける必要がある。

 

(2) 2本の距離位置の線を使った場合の検出精度

距離位置の線の誤差rdは式(7)である。ここで2本の位置の線の交角をθをすれば、中央誤差圏の共軛半径は式(2)で、誤差界の共軛半径は式(5)で、主半径は式(3)で、そして主軸の回転角は式(4)で求められる。

 

 

 

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