またPIANCでは屈曲部においては、直線部におけるよりも占有面積が必要であることから、△W=L2s/8R以上航路幅を広げることを勧告している。
我が国の基準によると曲率に対する厳密な言及はないが、航路が屈曲する場合は、屈曲部の法線の交角が30度以上で航路幅員が船長との往復航路では図3.5-4のように隅切りを行う必要性をあげている。ただし、何故航路幅にLを使うのか明確でない。
さらに、浅水域では前に述べたように水深と喫水比が1に近づく場合、旋回径が極端に増加することを考慮せねばならない。
(3) 航路の水深
航路の水深は設計水準面(Design Water Lebel)から通航させようとする最大船舶の最大喫水Dに、図3.5-5の諸量を加えた水深を確保する。ここで、各項の意味は次のとおりである。