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風による船首揺れに対する余裕で、a=t(sinα)Vmaxで与えられる。αは船首揺れ角である。PIANCは、表3.5-1を勧告している。ただし、これらの値は船速、卓越風、潮、有義波高、波長、航路標識などにより細かく変化する。

図3.5-1におけるBbcは、バンククリアランス(Bank Clearance)と呼ばれる量で側壁による吸引力、反発モーメントの影響を考慮する量である。PIANCによるとこの量は、表3.5-2のように決定される。

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最後に図3.5-1におけるBcは2船間の相互干渉および行き会う船舶量などを防ぐための緩衝クリアランスで、PIANCは表3.5-3で与えている。状況によってこの値を加える必要がある。

ところで、諸外国では船の幅Bを長さの単位に使うのに対して我が国では、船長Lを用いていることには注意する必要がある。

 

(2) 航路法線

航路は出来る限り直線が好ましいが、なんらかの理由で屈曲部を設けざるを得ない場合その曲率に関してNAVFAC DM-26.1(1981)[24]は、図3.5-4のような隅切りを行う他、下記の曲率を提案している。

 

 

 

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