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するような片側が制約されている場合についても壁からの影響を受ける。

図3.3-3は、5mの模型船を用いて船が浅水域で有限長さの水路壁(Short Bank)に近づきながら航行する場合の船首、船尾に働く力を示したものである。船首が壁の横に並ぶ前後から吸引力を受け始め、船尾が壁先端を通過する頃に最大となっている[16]。

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図3.3-4は、模型船を、船長の3倍および6倍の突堤のような壁がある側を航走させた場合の船中央における横力とモーメントを無限長さの壁の場合との比で表している。何れの場合も壁の前後端の1船長前後から強い横力が観測されており、特にモーメントに関しては前後端通過時に強いモーメントを受けていることがわかる[17]。図3.3-5は、そのときの圧力変化を示している[17]。

図3.3-6、図3.3-7は、色々な形の構造物の付近を船舶が航行する場合にどのような力を受けるかを理論的に求めたものである。境界層の影響が入っていないので、影響を受け始める場所が若干実験値とずれるがパターン的には、ほぼ実際と合っていると言われている。

 

 

 

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