日本財団 図書館


?Z試験

Z試験の結果がタンカーの入港操船において直接影響するのは、図3.1-18の第1オーバシュート(First Overshoot)の量である。すなわち、この量の大小は変針時におけるあて舵量(Checking Rudder)や針路偏差に対する舵による復帰能力に関係する。

図3.1-21は、278,000DWTタンカーの20°-20°Z試験結果であるが、Shallow水域(h/T=1.2)になるとそれまで浅水になるほどやや増加していたオーバーシュート量が急激に減少していることがわかる。これは、先に述べたように浅水域での針路安定性を物語っている。最大横変位量、最大横変位時のAdvance量とも同じ傾向を示す。

図3.1-22は惰走時のZ試験成績である。Medium水域との航跡上の相違が観察できる。

116-1.gif

 

116-2.gif

 

116-3.gif

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION