再生サイクル
再生サイクルの性能へは「7」で十分に実証されており、典型的な結果の数例は第5図に示してある。再生サイクルは熱回収サイクルで使用されているのと完全に同一であるが、再生装置には別のサイクルパラメータの使用を助長する様な違った特性がある。実用的特性としては超高効率再生装置の生産費用、重量、生産量が熱回収装置の場合よりもかなり少ないということである。したがって、高効率性を当てはめると、最高の熱効率でのサイクル圧力比は極端な場合16:1から2:1に削減できる。この低い数値よりも経済的最適条件のほうが重要かもしれないが(特定の出力も減少し、さらに大型の機械が必要であるということになるので)、低圧力比が圧縮機とタービンブレードの長さの範囲にかなり影響することになる。摩耗が激しく大部分のブレード喪失個所となっているきわめて短いブレードが低圧力比機械では見当たらないので、設計面での効率が高くなっている。
さらに、圧縮機およびタービンの吸気口と排気口との面積の不一致が相当削減されているので、設計外の効率は相当向上している。
再生装置の非実用的特性としては、シールとマトリックスの“排出”漏れで、両方あわせて高水準―たとえば圧縮機の質量流量の15%になり、かなり不利になる。