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また、多くの回転式再生装置の摩耗が激しく信頼性が低いという記録もあり、出力1メガワット以上の機関の再生装置を生産するのは今までのところ実行不可能である。M.I.T.が最近特許を取得した開発(著述者の一人が好意的見解を自認している開発)はこれら三種類の問題点をすべて解決することを目標としている。

不連続回転再生装置。開発の一つは、締め付けシール付不連続回転再生装置である。通常の回転式再生装置はマトリックス面に接する(使用するにつれて摩耗する)ラビングシールと連続的に回転するが、新しい技術では、マトリックスは、例えば30度の段階で回転が増加する。マトリックスが動く短時間の間にシールがマトリックス面から約0.05mm(0.0 0 2in.)引っ込み、シールからの漏れがごく僅かとなり、摩耗の可能性は殆ど完全になくなる。ドウェル時間の間、シールはマトッリクス面に固定され漏れを殆どゼロまで減少する。

モジュラーセラミック再生装置。マトリックスは低圧排気面から高圧圧縮機吐出面まで気密性シールをとおって縦方向にとおる長方形のモジュール配列で構成されている(第6図)。従って、シールは、極めて短いが流れ方向に広がっている。シールは必要な場合はモジュールのドウェル時間の間、さらに固定される。大型機関用再生装置はこのモジュールで製作できる。モジュールは簡単なノズルから押し出して大量生産できる。モジュールは、回路から取り外しが可能で、また摩耗、沈着物或いは故障の兆候がある場合は機関に負荷がかかっている場合でも交換できる。

 

 

 

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