に開発した技術を用いて製造すれば、コンパクトで低コストな発電機セットとして十分受け入れられるのである。
サイクルパラメータの選定及び熱交換器の種類や有利な特定高出力の別種の熱回収装置「2」及びその他の低圧力比再生機「3,4」に関して執筆者たちの間で見解の相違が見られるが、本論文ではそれらの見解の相違を合理的に説明し、熱交換サイクルが多様な使用者に提供する可能性に関して確固たる合意に達している「5」。サイクル選定と機関の特徴の定義において排出物質の検討が現在主要な要因であるので、排気熱回収熱交換器は今後ガスタービンにとって重要な役割を果たすこととなる。
ガスタービン効率化の傾向
タービン吸気口温度
過去50年以上にわたり、ガスタービン効率が極めて著しく進展したのはタービン吸気口温度の増加に起因している。この増加は当初は良質の材料の開発によってもたらされ、後には、さらに先進のブレード冷却技術のよってもたらされ、金属タービンブレード(蒸気冷却)大型複合サイクルガスタービンが効率6O%で、やがて供用されるまでに進歩している「6」。大型ユーティリティサイズの機械では、この傾向はタービン吸気口温度が摂氏1500度(華氏2732度)の次世代の機関で増加する傾向にある。小型ガスタービン(例えば100kW未満)では、タービンブレードの形状のため冷却が大変困難であり、セラミック構成部品を使用する必要がある。タービン吸気口温度は増大していくが、さらに別の要因、即ち燃焼の向上を要するさらに過酷な排出物質の条件(特にNOxの削減)が影響し、このことが技術的限界となるのである。
圧縮機及びタービンの効率化
過去50年間の集中的な研究開発の結果、今日の大型軸流機関は、極めて高い空力的荷重とともに、圧縮機及びタービンの効率が90%以上にまでなっている。高度のブレード形状にもつながる極めて精密なCFDコードを使用することにより、またさらに狭い先端すきま制御の受動的な手段の開発によりさらに小規模な改良が行われるだろう。
半径流圧縮機及びタービン付小型機関の場合は、達成した効率水準は90%をかなり下回るものであった。これはレイノルズ数効果、先端すきま効果、及び表面粗さがブレード効果に影響するブレードの高さがより低いことによるものである。