を採用して粗同調化を行った。所定の幾何学的特性を有するダンパーの場合、その減衰度と剛性はダンパー流体の粘弾性定数に応じて異なり、単独では最適化できない。ダンパーの幾何学的特性に応じた減衰度と剛性の算定法につぃては、参考資料[7]を参照されたい。ダンパーの減衰係数にある値を想定すれば、当然その剛性を算定することになる。減衰係数(および関連剛性)の最適化も、何回も計算して実施した。ダンパーを同調化した場合に得られた算定結果を図11に示す。
3種のダンパーに関する算定結果を表2と表3に示す。与えられた角変位とねじり応力の振幅はすべての次数0.5-12の合成値と関係があり、速度範囲2000-4000rpmにおける最大値により構成される。
こうした算定結果から、舶用エンジンの場合には、高粘度ダンパーを採用すれば、クランク軸のねじり振動を最も削減化できることがわかる。すべてのダンパーは物理的寸法が同じであったため、実施した比較は適切なものと思われる。また、実施した同調化は、各ダンパーに対して最良の結果を達成してきた。
高粘度ダンバーは、エンジン・クランク軸のねじり振動をかなり削減化した。高粘度ダンパーの粘度は600,000cStであったものこの粘度は最適なものだったか?
それとも、シリコン油の粘度が異なっていたら、さらに良い結果が得られただろうか?この用途の場合、高粘度ダンパーの弾性特性がもっと明らかになっていれば、さらに良い結果が得られることは言うまでもない。信頼できる算定方法も同調化方法も上般に知られ