エンジン用ダンパーの各種概念設計 以下においては、エンジン・クランク軸のねじり振動を最低限に抑えるために設計された各種ダンパーにおける3タイプの共通原理について検討する。その3タイプの原理とは次のものである。 1.減衰なしの同調ディスク 2.非同調型粘性せん断ダンパー 3.減衰付き同調ディスク 各タイプの振動モデルを図6に示す。
エンジン用ダンパーの各種概念設計
以下においては、エンジン・クランク軸のねじり振動を最低限に抑えるために設計された各種ダンパーにおける3タイプの共通原理について検討する。その3タイプの原理とは次のものである。
1.減衰なしの同調ディスク
2.非同調型粘性せん断ダンパー
3.減衰付き同調ディスク
各タイプの振動モデルを図6に示す。
タイプ1によるダンパーは、逆位相の振動を導入して振動を最低限に抑えるという原理に基づたものであり、もう一つの振動モードを導入して、古い共振ピーク値1個から新しいピーク値2個が得る。新しい両ピーク値は、それぞれ対応する運転速度範囲外におけるものと推定される。この種のダンパーを使用できるのは、特定速度におけるピーク振幅値が十分低下する場合である。そうしたタンパーは次式と一致するものである。
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