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与えられる。このモデル化では、1種の標準要素しか採用していない。標準要素の構造は、図1に示す通りである。

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増倍係数が指定されている場合には、減衰係数は次式から算定される。

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励振トルクは標準要素にも適用できる。励振はそのフーリエ級数の構成要素という形で与えられ、TsiとTciは正弦関数項と余弦関数項に相当する。しかし、内燃機関とプロペラから励振トルクを発生させる特殊なソフトウェア・モジュールがあるので、各要素ごとに励振を明確に指定する必要はほとんどない。

図2は、明確化するために減衰と励振を除外した分岐系の一例を示す。

このシステム構造のアルゴリズムは主分岐部と副分岐部により構成されたものではないので、このシステムは概念的構成を使用して解析できる。連結点までの標準要素数、分岐数または連結数には制限はない。しかし、このシステム構造は閉ループ付きシステムを考慮に入れたものではない。標準要素の構成時における原則は、要素iは要素i‐1に連絡されるという点である。そうでない場合、原則から逸脱した連結点は、特殊な連結点表に記載しなければならない。図2に示した軸系の連結点表を表1に示す。

比率を示す時は、比率要素が相対的なものである点に留意する必要がある。つまり、比率として示されるのは各要素の絶対比ではなく、各比率段階である。

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