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新型空冷式ケーシングの構成は、空気力学的及び熱力学的効率を最適化し、ひいては運転性能を高めると共に、配管系の振動をなくすという。新素材としては、圧縮機翼専用に高強度アルミニウム合金が採用されている。

総合油吸込/吐出装置は、(完全indexableケーシングと共に)、設置段階の諸問題を解消し、エンジン/過給機パッケージを整然としたものにする。EGT社が挙げているその他の特長としては、騒音と外部温度を最低限に抑え、過給機の熱効率を高めるケーシング用新型断熱材がある。

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Napier297型機と397型機には状態モニター機能も装備され、圧力・温度測定条件を統合化している。圧縮機ハウジングに取り付けた新型速度プローブからも、信頼性の高い測定値が報告される。

 

日本製の6機種

三菱では、MET-SDおよびMET-SEシリーズの非水冷式過給機に対する改良開発を進めている。これらの過給機はタービン翼の設計が多少異なるが、広範な機種のエンジンに選択的に装備できるものである。

日本製MET-SEシリーズの6機種は、圧力比3.5において3.1〜42m3/秒の空気流量を達成し、出力範囲1.3MW〜19MWのエンジンに適している。

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