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■ 1本のベースラインと各種オプション・モジュールからなるモジュール設計。

■ タービンおよび圧縮機用総合洗浄装置。

ABB Turbo社の報告によると、デイーゼル・エンジン認定試験と共に、約20件に及ぶ認定試験(耐共振性、低サイクル疲労、温度サイクル、軸受安定性、コンテインメント試験など)にも合格しているという。

TPLシリーズには、TPL61型、65型、69型、73型、77型、80型、85型という7つのサイズがあり、その各機種ごとに、全負荷時の圧縮比が異なるバージョンD(4.2以下)、バージョンE(4.7以下)、バージョンF(5.2以下)という3種のオプションがある。

TPL65型機と69型機はすでに発売ずみだが、その他の機種はすべて1998年上半期に発売の予定である。

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現在、一連のW ltsil  Diesel社製4ストロークエンジンに装備して試験台試験が進められている。そのエンジンのなかには、このフィンランド・グループ製新型64型エンジン(世界最強の中速度エンジン)の6気筒原型機も含まれるが、このエンジンはTPL80型過給機を装備している。W rtsil 社製12V38型および18V32型エンジンはTPL69型機を装備して試験中であり、TPL73型機とTPL65型機もそれぞれ6L46型および6L32型エンジンを昇圧する。TPL65型機は、またMaK社製16M32型エンジンにも装備されて試運転中である。

 

小型エンジン用新型ターボ

出力範囲500kW〜3.2MWの高速エンジン、小型中速エンジンおよびガス・エンジンにおける将来の市場需要に対応できるのは、TPS(Turbocharger Power Large)シリーズである。TPSシリーズは、現在販売中のABB Turbo社製RRシリーズを引き継ぎ、TPS48型、52型、57型、61型という4つのサイズが発売され、その各機種ごとに、全負荷時の圧縮比が異なるバージョンD(4.2以下)とバージョンE(4.7以下)という2種のオプションがある。

TPSシリーズの過給機は、バルス過給に適したノズル・リング付き混流タービンを特徴とし、ラジアル型圧縮機2基で圧力比と体積流量の全所要範囲をカバーする。ABB社がその他の特徴として挙げているのは、次の点である。

■ 断熱型軸受支持体付き一体型油冷式軸受ケーシング。

■ 絞りフィルム裏張り付き曲面穴軸受による新型内側滑り軸受設計。

 

 

 

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