選択がされねばならない。限られたガスタービン・オプションを有する結果として、達成可能な平均部分負荷効率によって平均の年間温度効率が設定されることになる。最先端ガスタービンは平均出力で運転中に抽出力と軸仕事との両方の引き渡しに最適な柔軟性を発揮せねばならない。
航空機エンジンの場合と同様に、船舶の推進設備へ振り向けられる体積と重量とには制限がある。提案される最先端ガスタービンで生じる性能の向上はこれら(体積と重量)のパラメータについての増大をもたらすものではない。また、自給性の船舶内の最先端ガスタービン設備の外洋での整備性や残存性は、接近やサポートが容易である陸上ガスタービン動力設備とは違った考え方になる。提案される最先端化で得られるガスタービン性能の向上がこれらの独特な作動対象を犠牲にするものであってはならない。また、高度に清浄な水を必要とする船舶用ガスタービン動力設備は、水の供給源が独立した船舶の限られたスペース/資源に過度な負担をかけないことが明らかにされない限りは主な短所である。
ガスタービン性能を向上させるため利用可能なオプション
この論文では、航空機から派生した陸上設置のガスタービンの性能向上のための標準的なエンジニアリング・オプション、洋上船舶推進への適用性、及びそうした向上を実行するためのいくつかのユニークな方法を論じる。そうした性能向上オプションは:
1.インタークーラー
2.復熱器
3.水蒸気噴射器
4.再熱器
5.閉ループ冷却器
6.化学的復熱装置
7.循環水回収
洋上船舶に適切な性能向上オプションは出力と効率を最大化することを意図とされるガスタービン駆動サイクルへ組み込まれ、そしてそのとき「十分に性能向上された」とみなされるであろう。
1.インタークーラー
インタークーラーはガスを圧縮する仕事を減らす最も一般的な性能向上技術である。その結果としてコンプレッサ吐出温度が排気温度よりも著しく低い場合は、ガスタービン排気内の熱量の一部が復熱器内での回収で利用可能になる。しかしながら、部分的に圧縮された空気からインタークーラーによって除去される熱は、通常はサイクルへ戻すには低すぎる温度であり、捨てられねばならない。インタークーラーは洋上船舶駆動用の大圧縮率のガスタービンの性能を向上させるために容易に利用可能な技術であり、そしてWR21内で首尾よく使用される(図1参照)。
2.復熱器
WR21 ICRとLM2500Rとの両者はガスタービン排気内の高度の熱を回収するために、コンプレッサ