レンジチャート
図2はNIMレンジの拡大レンジチャートを示す。SIMSITEインペラのQ-H曲線のふれは鋳鉄インペラまたは青銅インペラと比べて無視できるものであるので、この参考用レンジ図表はSIM用にも有効である。
吸込側の流速
配管の摩擦損失を、とりわけ吸込側で小さくできるよう、吸込及び吐出ブランチは低流速用に設計される。
特性曲線
図4から7までに、インペラの全直径D2を基準とした主速度について特性曲線を示す。
図4及び図5はNM(金属インペラ、このケースでは鋳鉄)に当てはまり、図6及び図7はSIM(SIMSITEインペラとSIMSITE固定ウエアリング)に当てはまる。図8は最高効率の点における重要な水力学的値を示すものである。
設計の特長
シャフト
シャフトは、二重渦形室により軽減されてはいてもなおかつ存在する水力学的な半径方向の力によるインペラとシャフトシールの部分でのたわみを防止するために、可能最大の剛性に設計されている。この設計はまたポンプが臨界に近い速度で運転作動することも保証する。
シャフト軸受
シャフトは2個の軸受――インペラ側の液体潤滑式滑り軸受と継手側(トップ)の減摩軸受――によって支えられている。
液体潤滑式滑り軸受はSIMSITE(インペラ用としてばかりでなく、軸受用としての適性も充分に立証されている材料)で造られている。
減摩軸受はその全寿命期間にわたってグリース潤滑され続ける。したがって、両方の軸受とも運転中の整備を必要としない。
シャフト・シール
コスト上の理由から、ケーシング・カバーとシャフトシール・ハウジングとは予備部品となっている(図9及び図10参照)。これにより、ケーシングカバーやシャフトでのいかなる機械的な調整も必要とせず、スタフィングボックスからメカニカルシールへ変更することも、その逆も最小のコストで行うことができるのである。
取り付けられるメカニカルシールは、外部フラッシングされるアンバランスシールである。ケーシング・カバーとシャフトシール・ハウジングとの間の固定シールは0-リングを利用したシールである。