火・汚染制御設備が含むことができる。
新しい設備は、注文の時に操業管理者が承認した仕様に従って設計され、製造され、据え付けられる。検査と試験は、ASME、API、ANSI等のような、適切な産業コード・基準に適合することとなる。
既存の設備に対しては、テイラーは、実行可能な場合にはU1Aデータ・シートのコピーを要求してきた。一方、テイラーは、API/RP75で述べられるように、設備のパイピングの“信頼できる従前の運用経験”に頼ることとなる。
テイラーの機器完成度プログラムには、生産安全システム、防火設備と汚染制御設備に対する既存の規則に従った現行の試験と検査が含まれている。さらにテイラーは、腐食監視プログラムの役割として、このケース・スタディで取り扱われたプラットフォームの生産システムの容器とパイピングの肉厚を計測してきた。このプログラムは、主要生産処理装置のフローライン、ヘッダー、圧力容器、付随するパイピングを監視する。
始動前検査 (Pre-Startup Review)
始動前検査の意図するところは、設備と要員が新しい又は改造された施設を安全に始動できるように準備されていることを確保することにある。この見直しには、非破壊検査、洗浄、安全設備の確認と訓練が含まれる。検査は、設備が実際に稼働に移される前に現場監督のサインにより確認されるチェックリスト・フォームで達成され、文書化される。指導前検査は、変更手順の管理に組み込まれる。
緊急対応とコントロール
テイラーは一部の他の要素と同様に、SEMPプログラムを始める前に、緊急対応・コントロールプランとプログラムを有していた。これらのプランはSEMPマニュアルの中で明確にされているが、そのマニュアルとは別に維持されている。これらのプランには、緊急時行動プラン、油漏洩対応プランとハリケーン避難プランが含まれている。訓練ドリルは、要員が緊急事態に対して準備され、計画された方法で対応できることを確保するために行われる。種々のプランが毎年見直され、必要に応じて更新される。
事故調査
テイラーは、安全又は環境に対して容易ならぬ結果となる、又はなり得る事故いずれについても事故調査が行われることを要求している。事故調査の目標は、同様の事故が将来において起こることを防止することにある。
テイラーの安全管理者は、調査を行い、調査報告書を作成し、正しい行動を勧告する責任を負っている。この報告書は、そのような事故の再発を防止するために処置をとる責任を有する操業管理者に配布される。首席操業担当役員(Chief Operating Officer)、安全管理者、操業管理者と現場監督は、いかなる事故、漏洩と規律違反を見直し、安全プログラムの変更を勧告するために、毎年会合を開く。