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作業手順(Operating Procedures)

現場特有の手順書は、このケース・スタディの対象となった各プラットフォームの安全で効果的な運用を増進するために作成された。この開発は、テイラーSEMPのこの要素に対する主要事項の専門家であるプラットフォーム作業者に相当な時間を要求した。パラゴンの技術者は、プラットフォームに出向き、作業者に会って、彼らがどのように施設を運用しているか聞き取り調査を行った。技術者と作業者がプラットフォームを巡回する間、技術者は、作業者から通常の施設の操業、始動と停止の処置と方法の説明を受け、ノートを取った。それからパラゴンの技術者は、事務所に帰り、作業手順案を作成した。そのドラフトは、マニュアルの内容が正しいかどうか確認のためにプラットフォーム作業者に送付された。

各作業マニュアルは、作業者が施設/システムを始動し、停止するためと施設の通常の運用を監視し、制御するためにとるべき各作業方法システムと処置のリストの説明書を含んでいる。マニュアルはまた、種々の安全システム閉鎖の原因となりうるものの表も含んでいる(この表は、故障原因追究と同様に作業者の訓練にも役立てることを意図している。)。作業マニュアルはまた、各プラットフォームでの臨時の及び緊急の運用状態において従うべき方法も含んでいる。

テイラーの作業管理者は、全ての作業手順の最初の開発に責任を持っていた。このことは、テイラーがこの手順がプラットフォームの各々にできる限り調和していることを確実できるようにした。テイラーは、この手順書が現行の作業の実際と施設になされてきたかもしれないいかなる変更にも矛盾のないことを確認するために、各作業手順を少なくとも毎年見直すことを求めている。

さらに詳細な作業手順は、参照4に見ることができる。

 

安全作業心得(Safe Work Practices)

安全作業心得は、現場特定のものではなく、むしろ、特定の組織単位(例えば、会社、部局、海域、油田等)内の全ての施設に一般的に適用できるものである。テイラーの運用において、安全作業心得は会社全体に適用する。安全作業心得は一連の3つのマニュアルに表されている。テイラーの安全マニュアルは、テイラーの操業中の施設に関する安全構造、始動、作業、メンテナンス及び改造に対するテイラーの安全規則と作業心得の全てを表している。安全掘削・改修(Workover)心得マニュアルは、テイラーのリグの現場監督(site supervisor)が掘削・改修コントラクターの安全プログラムを評価し、審査するために使う基準を含んでいる。これらのガイドラインはまた、テイラーの要件を満足するのに必要とされるコントラクターのプログラムを増強させるためにも使われるかもしれない。結局、ポケットサイズの安全ハンドブックは、テイラーの安全方針、作業基準と安全作業方針のあらましを表している。テイラーとコントラクターの雇用人の各人には、この安全ハンドブックが配布される。これらのさらに詳しい安全作業心得マニュアルは、参照2及び3に見ることができる。

テイラーは、その安全作業心得の一部分として、コントラクターとなるかもしれない者の方策とそのコントラクターの安全プログラムに関する業績を再調査することを委ね

 

 

 

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