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理由の1つが有効であるならばその装置は削除することができるかを示している。RP14CのSAT及びSAC表で扱われていない構成要素については、特別の表を上記の方法を使って作成することができる。

SACリストは、どの装置が要求されるか、また、ある装置が使われない理由をはっきりさせる便利な速記用のリストを提供する。例えば、どの圧力容器であっても、高圧センサ(PSH)が要求されるか、A.4a.2、A.4a.3、A.4a.4、A.4a.5又はA.4a.6の何れかが適用されるかをリストしなければならない。各装置が既存のものであるか、又は、リストされた適切な理論的根拠であるかをチェックすることにより設計を検査することは、簡単な事柄である。

RP14Cは、各装置によって実行される機能を示すSAFE(Safety Analysis Function Evaluation)チャートと呼ばれる機能表を使用する。表-5は加熱処理機(heater treater)の完成した機能チャートである。各構成要素は、識別番号と記述とともに左側欄に載せられている。SACに載せられた装置の各々が「装置識別」欄に載せられている。仮にその装置がない場合には、適切なSAC関連番号が載せられる。仮にSACの理論的根拠がもう1つの構成要素にもう1つの装置を備えることを要求するならば、その装置は、適用可能な場合には代替装置(Alternate Device)として載せられる。

施設の種々の停止装置は表の頂部に載せられている。各箱のマーク(●)は、処理装置構成要素を防護する各装置の機能を示している。各装置の機能と機械的なフローシートを比較することによって、検査する人は処理装置構成要素が実に独立したものであるかをすばやく保証することができる。

 

危険分析に対する米国のアプローチ

RP14C及びその他のOSAPE文書の適用は、作業者が設計ガイドラインに従ってチェックを行う実習である。このアプローチは、間接的には部分的危険分析を提供しているし、過去においては、そのアプローチが危険を明確にし、評価する別々の分析の必要性を除去することが議論されてきた。 しかしながら、表-6は、安全停止システムを備えた設計の施設は必ずしも安全に(safely)設計されていないことを示している。その施設は、処理作業状態の変更によって予想される危険の発生可能性とその結果内容を減じるための適切なレベルの装置と冗長性を持つかもしれない。しかしながら、仮に危険に繋がるいかなる1つの連鎖の全可能性が認められるならば、設計においてより多くのことが要求される。

RP14J文書は、処理システムの安全設計の方法を記述するだけでなく、危険分析を行うために活用できる方法も論じている。この文書は、海洋施設の危険分析は製油所や化学プラントのような大型工業施設に必要な危険分析と如何に違うのかの説明を提供している。RP14Jからの次の抜粋がこの点を説明している。

「他の工業プラントに比べて、生産施設は非常に多くの稼働経験と比較的低いそのもの固有のリスクを有する、一般的に簡単な標準的処理施設である。このリスクは、ある程度までは稼働場所と環境次第である。全ての危険分析手順が生産施設に適用される。しかしながら、危険分析に向けられる努力の方向とレベルは、そのもの固有のリスクに

 

 

 

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