りの数の人的要素の軽減策について、この作業は、最も高い費用対効果率作業の一つであるようにみえた。
3. 予備危険分析(PHA)-分析は広範な徹底的な入力によるものではなかったし、いくらかの全体的なリスクの問題は包含されなかった。
4. 定量リスク評価(QRA)-QRAの各々に対する作業は扱われるリスクに対して比例していたが、かなりの作業がより大型のQRAにとられた。これらはそれでも、費用対効果率を表した。
5. 緊急時対応・消火プラン-これらの包括的プランは、消火設備の最適化に、及び操業本部に緊急時対応とは何かという認識を与えることに、大変有効であった。
6. 変更管理プロセス(MOC Process)-MOCプロセスは、リスク管理に関する入力を早期に変更させ、リスクを増加させる変更を最小限することについて、役に立った。
7. 品質プログラム-品質プログラムは建造サイドには役に立ったが、エンジニアリング・サイドの期待には添えなかった。このため、プログラムによる大きな付加的リスク軽減は発生しなかった。
8. 危険・操業可能性研究(HAZOPS)-多くの問題が扱われたが、これらは傾向として些細なものであるか、又は操業手順の要件を指摘した。
9. 初期リスク管理設計提案-これらはこれら自身の目的のためにあるのとともに、早期費用見積もりの開始時を指示した。
10. シェルの規範的「海洋生産操業のための安全心得」(SPM)の実施-元々、RMEは経営幹部にSPMに従わないように勧告したが、この勧告は受け入れられなかった。SPMの作業は、非シェル・プロジェクト技術者に対する指針として役立つことを証明した。
リスク管理プログラムの成功の秘訣
新しい高費用のシステムに対する大型プロジェクト・リスク管理プログラムの成功の秘訣に関する筆者の意見が以下に明確にされている。
1. 専任のリスク管理技術者(RME)の任命。次のような資格があることが効果を増すものと思われる。
a)プロジェクト管理の経歴
b)費用対効果率アプローチの必要性の理解
c)チーム編成の中で仕事する決意
d)オペレーションのあらゆる面に関する広範な一般知識
e)オペレーションの目的を理解する能力
f)コンサルタントを管理する能力
2.RMEと彼のために仕事をするコンサルタント(人的要素技術者、PHAコンサルタント、HAZOPコンサルタント及びQRAコンサルタント)をプロジェクト設計チームに組織的に配置すること。これは、設計チーム内でのリスク管理作業の受入を促進し、設計作業とリスク管理活動のより親密な対等関係に備え、低レベルの対立の