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5)開放・分散型の設計を実施する

 

7. 目標「炭化水素の通常時及び緊急時の残量の最少化」の結果、設計は以下の点に備えることとなった。

1)減じられた処理容器及び処理貯蔵の残量

2)緊急時において加圧された炭化水素残量を著しく減じるブローダウンシステム

3)緊急時における炭化水素の蓄積の可能性を最小限にする排水システム

 

8. 目標「設計及び建造工程での変更を管理する手段を設けること」は、プロジェクトの変更を管理するための包括的なプログラム/手順に至った。

 

9. 目標「如何なる拡大する事故からも脱出する手段を設けること」は、設計に次のような特色を与える結果となった。

1)主要脱出場所に乗員の100%が乗り込める全閉囲型推進器付生存艇(TEMPSC:Totally Enclosed Motor Propelled Survival Craft)

2)代替脱出場所に乗員の75%が乗り込めるTEMPSC及び25%が乗り込める救命いかだ

3)全てのTLPコラムに脱出階段

4)TLP能動ポンプ・コラムからの緊急時脱出はしごとTLPポンツーン経由の側面出口

5)居住区及びコラム内に全ての人員のためのスモーク・マスク及び手袋

6)主要脱出場所を処理装置から分離するための構造物の効用を能動的に支持し、奨励する設計哲学

7)居住区を煙の侵入から隔離する手段

8)最下層甲板に広くて分かりやすい主要外部出口経路

9)TEMPSCに手振り信号のできる人員

 

Marsリスク管理の格付け

Marsリスク管理の活動の多くは、かなりの作業を要求した。殆どがリスクの著しい軽減をもたらした。その立案者は、費用対効果率を基礎とする種々の作業を格付けすることが妥当であると感じている。立案者は、採られたリスク管理のイニシアティブの全ては、もっともなことに費用がかかったし、類似して複雑な新しい設計プロジェクトのために繰り返されるべきであると感じている。この格付けは、全く主観的であり、賛否両論の意見が提供される。これらは、費用対効果率を減少させるために以下の通り述べられている。

1. リスク管理技術者(RME)の任命-リスク管理作業の核心、多くのリスク管理イニシアティブはこの重大なステップなしには取りかかられなかった。

2. 人的要素のエンジニアリング作業-ヒューマン・エラーの結果、発生し又は拡大するかなりの数の事故及び大きな費用をかけずにMars・TLPで実施されたかな

 

 

 

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