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る。費用効果の有無の決定は設計技術者に託されるであろう。このエリアでの操業の承認が提案される時、経営幹部は知らされるべきである。

リスク・マトリックスの“X”項は、低費用・高効果の軽減策が実施可能な場合にのみ、一般的に軽減されるべきである

 

PHA問題の例が別添-?に含まれている。約800のエンジニアリング/オペレーション・作業時間を表す合計12日間がPHA作業に費やされた。フォローアップ研究のためのエンジニアリング作業時間及び費用、実施エンジニアリング、又は実施費用は調べられていない。PHAは104の軽減作業をもたらした。リスク軽減のための勧告はまた、軽減削減数が割り当てられ、容認できる範疇に格付けされた危険リスクを減じるための相当数の勧告を作成するようにPHAチ―ムに求められた。PHAチームの勧告は、強制的に検討されたのではないが、設計技術者は、危険を容認できる格付けの範疇に十分に入ることができるように軽減することが要求された。仮に設計技術者がPHAチームとは違った軽減策を開発するか、又は現実のリスク・レベルをさらに定義する追加の研究を実施するならば、PHAチームは、その軽減策が十分であるかどうか、又はリスクが誇張されているかどうかを決定するために賛否を求められた。PHAチームによって誇張されていると決められたリスクに対して、指定リスク・レベルの改正のために経営幹部の同意が求められた。

 

4. 危険・操業可能性研究(HAZOPS:Hazard and Operability Studies)が炭化水素処理装置と重大施設/船体システムについて実施された。これらの研究の見出し語及び方法論は、これらの研究の特徴を示しており、ここでは論評しない。研究は、プロジェクト・スケジュールへの影響を避けるために、ジャスト・イン・タイムで修正なしのプロセス・計装系統図について実施された。図面は設計チームの一員であるRMEによって密接に調整されたが、再生アンモニア水がなおもHAZOP会議において大変注目に値したように、図面の提出は度々、期限ぎりぎりであった。この調整作業の結果、設計・HAZOPチームのかかった作業に遅れは生じなかった。HAZOPSのために36日が必要となり、それは約3200のエンジニアリング/オペレーション・作業時間であった。これらの作業時間も、フォローアップと実施のための費用が除かれている。HAZOPは、244の軽減作業をもたらした。エンジニアリング・チームに対するHAZOPチームの勧告は、強制的には検討されなかった。しかしながら、リスク管理フォローアップ手順は、設計チームにその勧告を実施したいのかどうか意思表示するように求めた。この手順は、RMEに設計チームが実施しないように決めた軽減策を知らせ、RMEにその決定について設計チームと論議する機会を与えた。

 

5. HFEコンサルタントの就業率は75%であった。HFEコンサルタントは以下の範囲の仕事を行った。

1) 階段とはしご、ラベル及び管理のための表示、設計と配置に関するプロジェク

 

 

 

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