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Emergency Shut Down)又は可溶栓(TSEも:Fusible Plugs)が必要であった。その新しい側面は、何れか2つ以上の事故センサ(ESC、TSE、ガス検知機又は火災探知機)が作動した時に、施設をブローダウンすることである。例えば、仮に外部ガス検知器がガスを検知したり、作業員が漏洩を見つけ、ESDを指示した場合には、プラットフォームは停止し、自動的にブローダウンする。このコンセプトはまた、火炎発生源(アーク/スパーク装置又は高温表面体)を含む個々のビルディング又は囲いの中の火災、ガス及び煙検知システムにも拡大された。この技術を文書化し、分析するために、火災とガスに関する包括的な原因・影響表(Cause and Effect Charts)が作成された。

e) 火災を抑制し、制御するための緊急時対応能力に関する領域において、RMEは、火災計画チームを結成し、助言を求めた。これらの活動は、緊急時対応・消火プランの項で論評されている。

f) 脱出手段は、RMEが初期リスク管理設計提案(IRMDS:Initial Risk Management Design Suggestion)において脱出/出口コンセプトを設定し、HFEコンサルタントに出口の見直しを課し、予備危険分析におけるコンセプトを見直し、修正し、固めることによって管理された。

g) 変更管理の目標は、RMEが公式のプロジェクト・チーム変更手順に対して管理部門に委任することによって、処理された。このコンセプトは費用とスケジュールの影響を包含するために拡大された。エンジニアリングの人材は、プログラムを管理するためにプロジェクト管理によって確保された。RMEの意見一致は、変更手順の評価基準を満たす全ての提案された変更について必要であった。RMEはまた、設計チームによって同意された全てのリスク軽減策が実施されることを確かめるために、リスク管理フォローアップ手順(Risk Management Follow-up Procedure)を開発した。これは、軽減策が完了したことを署名して了とすることが求められる責任者のための軽減策合意の詳細な一覧表からなっている(別添-I参照)。

h) 炭化水素の通常時及び緊急時残量の最少化は、RMEが設計チームに参加することによって処理された。設計チームの一員として、彼は小型最少残量処理設備に対する提唱者として勤めた。緊急時炭化水素残量の領域において、RMEは、処理設備の自動ブローダウンに関してプロジェクト・チームに委任することを提案し、承認を得た(詳細について上記d)を参照)。

 

2. 初期設計及び費用は、シェルの規範的安全規定、海洋生産操業のための安全心得とMars初期リスク管理設計提案(IRMDS:Initial Risk Management Design Suggestion)を基礎にして開発された。シェルの安全心得(Safety Practices)は、設計チームによって従われたが、「同程度に安全な(as safe as)」又は「Mars設計に対して十分」な条件が満たされる場合には、食い違いが助長された。RMEが安全心得の食い違いのプロセスを管理した。Mars初期リスク管理設計提案(IRMDS)は、Mars・RMEによって、設計チームからの情報と費用及び予備設計の根拠を出す

 

 

 

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