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の垂直面斜めブレース結合部の405年までの幅がある。前者の結果は、UNOCAL社の詳細解析でも確認されている。

[バラツキ]

各パラメータによるタイプI及び?のバラツキ度はWrshingによって評価された。タイプ?については、簡便化荷重による疲労解析法によった。結果はTable3.に示す。

[損傷確率]

疲労寿命のメディアンとバラツキ度が決まれば構造物の稼動期間に対応した損傷確率が決定される。その結果を図12に示す。稼動期間5年でのPfは、3本足ヤグラの2.5%からワイヤー支持ケーソンの18.7%程度である。

重要部材の疲労損傷が発生し、嵐に遭遇する前の発見、修理が出来なければ、嵐による過大な荷重が生じる可能性が高くなるであろう。結果を図13に示す。疲労損傷によって引き起こされる嵐荷重での損傷確率の増加は、5年稼動で4本足プラットホーム及び3本足ヤグラでは10-3〜10-4、ブレース付ケーソン及びワイヤー支持ケーソンでは10-1程度である。前者については、図10のPflの比較的小さな増加を意味している。後者については相当の増加を意味している。

 

人間に起因する損傷確率

(検知―修正のエラー)

Table4に4本足プラットホームのヒューマンエラーに対する検知及び修正に関する考え方を集約している。同様の集約が、他の小型構造物に対しても検討された。考慮する範囲は、構造物の安全性に影響する設計外力の過少推定及び溶接不良から、耐久性に影響する結合部ガセットの不適合及び現場溶接までである。更にTable4には、エラーの発生率及び検知されたエラーの修復コストの推定値と、それらの積である予想リスクコストを示してある。1年及び5年の稼動期間に対する総修復リスクコストは、Table4の最後に示す。

 

コスト及びリスク

UNOCAL社によるサルベージ及び再建造(サルベージも含む)の推定コストを図14に示す。初期建造費も併せて表示する。図15には4本足プラットホーム及び他の3つの小型構造物の初期建造こすといの最大/最小値を示している。前述したように構造物の設置水深は同じではない。従って、4つの構造物のコストとリスクを正しく比較するために、各コストは水深30mでの同等構造に標準化したものである。

 

〈修復コスト〉

検知/修復でのエラー発生率の検討結果及び関連コスト(Table3)に基づき、各々の修復リスクコストの評価がなされた。推定ヒューマンエラー発生率に対する結果を図16に示す。修復総リスクコストは、4本足プラットホーム及び3本足ヤグラ

 

 

 

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