b)タイプ? モデル化、パラメター等によるバラツキ
タイプ?のバラツキは偏差又は誤り率であり、真の値又は計測値の計算値又は公称値に対する率で定義される。
デッキの波浪荷重による損傷確率は、デッキに打ち込めるだけの十分なる波高の発生確率と同一であろう。この確率はデッキ波浪荷重のないケースの損傷確率に加算され、大きな海象条件での損傷確率とした。
各構造物のPf1Iは、各稼動期間(L年)×年間Pf1Iで決められた。
[耐久性]
Pf2I(β2I)は、長期間の波によって、重要部材に生じる繰返し応力の変動幅、個々の部材の損傷にいたる各応力変動幅の繰返し数、疲労寿命(Tf)、及び目標稼動の期間(Ts)に関連する。
重要部材とは、疲労亀裂に鋭敏で、強度性能に重要な要素である。4本足プラットホーム、3本足ヤグラ及び、ブレース付ケーソンでは、水線面の上下方向斜めブレースジョイント部である。ワイヤー支持ケーソンではケーソンと支持ワイヤーの接続用パッドである。
長期間の波の条件は、当該海域の海象調査結果とAPIのガイドラインによる。繰り返り応力の変動幅は、APIガイドラインによる静的波力による。こうやって局所的な波による圧力及び全体的な波浪荷重による応力変動幅が決定される。ホットスポットの応力集中はAPIのガイドライン及びコネクション部の詳細な解析によって評価される。
4つの構造物とも、主要な損傷をひきおこす海象に関連する重要な動的荷重の影響が解析され、長期間の応力変動幅に結びつけられる。各応力変動幅に対応する繰返し数はワイブル分布が使用される。その分布形状を決定するパラメータは動的荷重影響に関連する。APIXのS-N曲線は標準偏差の2倍分だけ下げて使用した。疲労寿命Tfは簡易疲労解析法及びAPIガイドラインによる詳細法で決定した。

重要部材の疲労破損が生じるとハリケーン荷重によるPfは増加する。UNOCAL社によれば、激しい海象に遭遇する前に、亀裂の検査や補修がなされてないと考えられる。疲労破壊によるPflIの増加は、