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3本足ヤグラ(図2)は、設置場所水深58mで、6本の油井管を支持する。3本足の間隔は正三角形で、海底で20m、ジャケット上部で7.8m、セラー及びメインデッキの高さは各々16mと21mである。ブレース径は356 mmから610mm、パイル径は1.lmで、海底下打込み101m、ジャケットとは水面上5mで接続してある。

ブレース付ケーソン(図3)は水深30m、主柱径は1.2mで、直径1.1mのブレース2本で支えられる。このブレースは水面上3.7mの所で主柱にあるガイドに取付けられ、海底下6.1mまで打ち込まれている。主柱は海底下66mまで打ち込まれており、0.7m径の油井管3本を支える。メインデッキ高さは15mである。

ワイヤー支持ケーソン(図4)は水深66m、主柱は6本の102mm径のワイヤーケーブルで支えられている。ワイヤーケーブルは、2本ずつ3組で、水面下3.7mの所で主柱のパッドに120°ずつ3方向に取り付けられており、海底では、主柱から117mの地点3ヶ所に、海底下38mまで打ち込まれた直径2.lmのパイルに取り付けられている。主柱の径は上部1.7m、下部2.4mで、海底38mまで打ち込まれている。油井管は3本、ウェルヘッドとメインデッキ高さは各々18mと22mである。

UNOCAL社は4つの構造物の固有振動周期の計測を行っており、4本足構造物、3本足ヤグラ、ブレース付ケーソン、ワイヤー支持ケーソン、各々は1.3秒、2.3秒、1.5秒、4.4秒であった。又、減衰率は約5%であった。

 

検討手法

〈信頼性〉

構造物の信頼性は4つに分けられる

1)安全性(safety) i=1、人間及び自然環境に危険でないこと

2)耐久性(barbarity) i=2、計画以上の保守/補修を必要としないこと

3)有用性(serviceability) i=3、掘削及び生産目的に有用であること

4)適合性(compatibility) i=4、スケジュール、経済性要求によく適合すること

信頼性とは、要求される特性に対し、構造物が十分な性能をもっているかどうかの確率として定義される。一方、破損確率(Pf)は、構造物が上記4つの要求特性を満足出来ない確率と定義される。

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この4つの特性のPfは、各々2つの要素からなる。

a)構造物自体に起因するもの(I=固有の、ヒューマンエラーによらないもの)

 

 

 

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