たデータユニットに記録された。
・張力(kN)
・スプライス部分を含む、全9mのテストセグメントの伸び(mm)
・スプライス部分を除く、テストセグメント中央部の伸び(mm)
試験目的のためには、モニタリング期間に実際に暴風雨を伴う天候を経験していることが望ましいとされるが、あいにく、天候は比較的穏やかだった。記録された最大風速と波の高さは、各々22m/秒(42ノット)、5.7mであった。緊張レグ方式での係留索が、改善されたrig位置を保つことに貢献すると、Deepsea Bergenから報告された。
モニタリング期間終了時、ちょうどDeepsea Bergenが試験場所を離れる以前に、ファイバーの係留索2本の張力試験は実施された。ダイニーマロープとポリエステルロープは、各々229T、153Tの張力がかけられた。それは、大きなの荷重をかけるためであった。しかし、あいにく反対側にある従来のアンカーはスリップし始め、試験は中止せざるを得なかった。
Deepsea Bergenが試験場所を離れる前に、サクションアンカーと共に回収するため、ファイバーロープをrigから離し、海底に落とした。試験目的のセグメントと、機器を取り付けたロープのセグメントは、切り離され、陸上へと送られた。
モニタリング期間時、実際の試験場所のデータ収集に関しては、本文書5ファイバーロープから取得したデータを参照せよ。
4.4 サクションアンカーとファイバーロープの回収
サクションアンカーとファイバーロープの回収は、Deepsea Bergenが試験場所を離れ、ファイバーロープが海底に落ちてから1週間後の1996年9月末に実施された。
設置から得た体験の結果、装置の取り扱いを改善するために、繰り出しフレームに関して少しの修正を何箇所か行った。加えて、設置に使用していたNGI製の分離ポンプスキッド/連絡スキッドの代わりとして、サクションアンカー回収のため、ポンプユニットについてはROVの使用が決められた。ROVの使用は、深海にサクションアンカーを設置する上で、又、時間とデッキスペースを節約する上でも最も有望なアプローチとして、実施された。ポンプは、本実地試験のためにOceaneeringが特別に製作した。ポンプはROVに取り付けられて、ROVから動力を得た。ポンプ重量は、70kgであった。比較してみると、設置に使用したポンプスキッドは1200kg、デッキ上の連絡スキッドは15Tであった。
設置に使用したものと同じ船であるMIS Normandも、サクションアンカーとファイバーロープの回収に使用した。装備の動員も同じ場所(Bergen)から実施した。今回は船の航行準備に14Hだけ費やされた。
以前、沖合いで、以下に示す主要なステップで作業が実施された。
(1)ROVを使用して、サクションアンカーの設置場所を見つける。
(2)ROVを使用して、船からサクションアンカーに引き揚げ用ワイヤを取り付ける