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器を備えたセグメント。)

(11)最後の9mセグメントに100mの鎖をつなげる。rigのそばを上に移動している間、鎖を繰り出す。

(12)船の鎖と巻き上げ機からのrig鎖をつなぐ。係留索と機器を取り付けたケーブルをrigに引き渡す。rigの巻き上げ機で係留索を固定させる。係留索の設置が完了した。

 

ファイバーロープ取扱時に機械的な損傷を避けるため、特別に注意を払った。ファイバーロープと接触する構造や装置の一部は、全て滑らかに磨いた。特別に作られたステンレススチールの繰り出し傾斜路は、ファイバーロープが展開している間、船尾上に装備した。ダイニーマロープは、必要なハードウエア(シャックル、リンク、スプール、ドラム等)のサイズと重量に再検討を及ぼすほど軽量で、しかも直径が小さいため、ポリエステルロープよりも取り扱いが容易であることがわかった。

サクションアンカー設置(傾き、方向、海底内部への入り込み、異なる圧力)の間、ポンプユニットは、水面でモニターしたデータをもたらす、統合された計測システムと共に装備された。全ての海中での作動は、ROVで視覚的に観察された。

問題は、最初にアンカー自重を海底に沈ませている間、最初のサクションアンカーが傾く事がわかったということだ。これはポンピングでアンカーを元に戻し、本来の位置から約25m離れた所で再設置することで修正した。傾きはペナントワイヤから反転する瞬間と重なった、吊下用ワイヤの不均一な下降が原因であると考えられた。2番目のサクションアンカーは、再度傾く傾向が見られたが、位置を変えずに設置した。

最初、アンカーの自重を4-5mほど海底に沈ませた。最終的にアンカーを海底内部に入り込ませる時は、異なる吸引圧力0.5-1.2bar(7-18psi)を適用した。

最初のサクションアンカーは、最終の海底内部への入り込みが8m、傾きが10°という状態で、水深200mに設置した。2番目のアンカーは、最終の海底内部への入り込みが7.5m、傾きが5°という状態で、水深210mに設置した。

係留索の配置と、展開したサクションアンカーの、Deepsea Bergenに対する位置は、各々図4、5に示す。海底に対する係留索の角度は約12°である。

サクションアンカーの展開と係留索をrigに接続するのに要した時間は、1つのアンカー索につき、約8Hであった。これには、機器を取り付けてあるロープ部分の単調なハンドリング時間を含む。

航行などを含む装備の艤装から艤装を解くまで、サクシヨンアンカーとファイバーロープの設置には、全12日間を要した。以前に述べたように、費やした12日間の主要な部分は艤装作業であった。

 

4.3 ファイバーロープのモニタリング

 

2種類のファイバーロープはDeepsea Bergenが予定されたドリリング作業を終えるまで、緊張レグ方式で、36日間モニターされた。設置後、最も接近した従来の係留索2本の張力は、50Tまで減少させ、ファイバーロープには約100Tまで張力をかけた。

以下のデータは、周波数1Hzで継続的にモニターされ、Deepsea Bergenに搭載され

 

 

 

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