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新造船の場合も修繕の場合と同様で、建造完成後、船舶を載せた台車をけん引車でバースからプラットフォームへ移動させる.プラットフォームを下降させ、所要の喫水に達すれば船舶は浮上し進水させることができる。

シンクロリフト設備は、1996年9月現在、65カ国211個所で使用されおり、最初に築造されたシンクロリフト設備は、マイアミにあるバートラムヨット社の昇降能力100tもの小規模なもので1957年に稼働している.現在の大規模設備はマレーシアシップヤードの長さ190m幅33.6mで、80,000D.W.Tパナマックス級船舶の昇降が可能である。

日本では新潟県柏崎原子力発電所のケーソン進水に使用した設備を千葉県木更津市にある石井造船所が買い取って稼働中である.プラットフォームの大きさは、長さ72m×幅20.5mで昇降能力2,660tである。

シンクロリフト設備はプラットフォーム昇降設備と陸上設備に大別できる。(図-2)

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