? 国立船舶設計研究センター(所在地ビシャカパトナム)
1993年に政府は、造船所の設計能力を高め、さらに造船業における研究開発活動を促進するために、ビシャ力パトナムに国立船舶設計研究センター(NSDRC)を設立した。このセンターは最新の技術とコンピュータ、熟練したスタッフをそろえている。
NSDRCの目的:
(1)船舶設計の振興、開発。
(2)効率改善と生産性向上につながる事項につき、インド国内の海運・造船関係団体に助言を与えること。
(3)海事関係技術の進歩に関する知識を吸収、普及し、インドの海事産業部門を国際水準にまで高めること。
(4)海事産業部門における研究開発計画の立案。
(5)インドにおける船舶設計・建造および舶用機器の水準の向上、発展を図ること。
(6)海運、造船、その他の海事関連部門におけるコンサルティングと研修の便を図ること。
(7)監督官庁および船級協会の活動の調整を図り、その諸規則、決議等の解釈を提供すること。
(8)海事産業部門のためのデータ/情報センター兼図書館として機能すること。
(9)上記の目的に付随する、または関連するその他すべての事項に対応すること。
NSDRCの実績
NSDRCは港湾・海運部門において多数のプロジェクトを手がけてきた。主な事例を挙げれば84,000DWT型二重船殻タンカーおよび48,600DWT型、27,400DWT型撒積船の設計および工作図面の作製、浚渫船の延命工事計画、河川輸送のフィージビリティー・スタディー、港湾用係船システムの設計等がある。
以上の説明から、インドの新造船・修繕船設備がすぐれていることをご理解頂けたと思う。しかしそれがフルに活用されているとはいえない。インドでは専門技術の水準が高くて、しかも人件費が低いので、修繕船、品質の高い船舶の輸出向け建造には明るい展望があり、国内造船所はこの利点を活用しなければならない。