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第21回 アジア太平洋造船専門家会議(議事概要・各国提出資料)

 事業名 造船専門家会議の開催
 団体名 日本中小型造船工業会 注目度注目度5


 

オーストラリア

 

オーストラリアの造船業

 

オーストラリアの造船業は、全長30メートル、250人乗りから、全長90メートルを超える900人乗り、車両搭載能力240台の大型に至るまで、高速アルミ製フェリーの建造で世界中に名声を馳せている。中にはバスやトラックの積載が可能な配置の船型もある。オーストラリアの商船建造部門はまた、動力豪華ヨットや漁船などのニッチ市場でも、強い国際競争力を発揮している。

高速双胴型フェリーの設計では、オーストラリア造船業は先端を行っている。この種のフェリーは軽量、高速、燃費も比較的よく、したがって既存世代の鋼船やホバークラフトよりも運航の経済性が高い。

最近の技術の進歩により、この種の船舶の運航採算が向上し、その潜在的利用範囲も拡大した。今後10年間に設計がさらに進歩し、世界市場に高速フェリーの採用が普及するものと期待される。

市場の発展と、各船舶運航者の独自の要請にこたえるという課題に対処するに当たって、オーストラリアの造船技術者は、高速船向けの新設計を開発するチャンスに期待を寄せている。

オーストラリアはまた、哨戒艇から、フリゲート艦、大型潜水艦に至るまで、各所の艦艇建造でも世界水準の能力を具えている。

オーストラリアの国際級の設備と技術は、艦艇設計、工事管理、重機械・構造物建造、システム統合、その他の電子情報技術などの分野で、競争力の高い海事産業向け国産品の開発に、一層の価値を付加している。

商船建造部門は輸出指向が非常に強く、その質の高い設計、斬新な高速船を経済的に建造する能力は、国際的に評価が確立している。1995〜96年に竣工した20隻の高速フェリーのうち、17隻が輸出向けだった。1996年中に世界で引き渡された全高速フェリー(乗客定員50名以上、速力25ノット以上)のうち、オーストラリア造船業は30%(74隻中22隻)のシェアを占めている(出所:Fast Ferries International 1997年1/2月号)。

1995〜96年の船舶輸出総額は約4億オーストラリア・ドルに達し、業界では2001年の輸出目標を10億ドルに設定している。

オーストラリア政府の造船政策は、国内の競争環境を整備して、造船業の成長を促進する方向にある。

政府は最近、5%の生産助成金制度の期限を1999年6月30日まで延長した。しかし新造船助成は1997年末で打ち切られるが、このことは、造船業の国際競争力の短期的、長期的強化が一層重視されたことを意味している。助成の対象は技術革新、設備投資、技能開発、市場分析などである。造船事業者はこれらの課題に対応する戦略を練っている。

 

 

 

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