(3)平成8年度の経常損益
●7年度比“悪化”42%“好転”55%
回答574社ベースで、前年度より損益が悪化した企業は41.8%、好転した企業は55%である。“悪化”は昨年調査(49.8%)と比較して8ポイント少なく“好転”は10ポイント増加している。
造船部門の仕事量の増加とコスト削減などの自助努力により事業損益は下げ止まり傾向ではあるものの、平成9年4月から週40時間労働制が適用されたことにより大幅なコストアップは必至で、当業界は引き続き厳しい局面が続くものと予想される。
(4)過去1年間の設備投資
●設備投資をした構外・兼業企業は379社中63%
過去1年間になんらかの設備投資をしたと回答した構外・兼業企業は回答379社中237社(62.8%)である。
参考データではあるが、1社あたりの投資額は、平均3,780万円と前年調査と比べて10%低下しているものの、5千〜1億円を超える大型投資が前年調査の24件から42件へと増加している。
積極的に大型投資を行う企業が増えている反面、それらの一部企業を除いては全体的に設備投資は控えめで2極分化の傾向が見える。