(2)捩り振動ダンパー装着機関において前動力を据付ける時、ダンパーの前に、大きな慣性体装着に起因するクランク軸トラブル
→中低速機関から高速機関への換装時、前クラッチをそのまま使う事が多いが、この場合カップリングを変更するか、推奨のフレキシブルカップリングを使用し、捩り振動上の縁を切る事が必要である。そのまま直接カップルすると、ダンパーの前に、ハズミ車相当以上の慣性体が装着されることになり、ダンパーの効果が打消され、捩り振動付加応力が過大となり、クランク軸折損にいたる恐れがある。
3・11図に直接カップルした状態と捩り振動計算結果を又、3・12図に、フレキシブルカップリングを使用し、捩り振動上の縁を切った状態を示す。