1)過給機
高出力化の為には、多量の空気を必要とし、その為に過給機で高圧にした空気をシリンダ内に押込んでやらなければならない。従来一段過給の限界は、正味平均有効圧力で20kgf/c?といわれていたが、既に21kgf/cm2の機関が出現している。しかし小形ではまだ二段過給は実用化されていない。従って、機関の高出力化に対応して、1・3図に示すように、高圧力比化がすすめられ、現在圧力比は3〜3.5程度まで可能としている。その為に、コンプレッサの新開発を行い、高圧力に耐えるだけでなく効率の良い羽根形状。すなわちバックワードインペラを採用し、広い作動域で高性能を得ている。又現在の圧力比と正味平均有効圧力との関係を1・4図に示す。