問2-2-19
次の文章は,事故予防と保守点検に関する事項を述べているが,正しいものに〇,誤っているものに×を付けなさい。
( ) 1. 機関事故発生の原因は多種多様であるが,取扱いに起因するものが殆んどであり,正しい取扱いにより,これらの事故を未然に防止することが可能である。
( ) 2. 小形漁船機関の封印箇所は,燃料最大噴射量制限および過回転防止のための無負荷最大回転速度制限の2箇所である。
( ) 3. 漁業者が健全経営を目的に漁獲量増大のため封印を解除し,過負荷運転を行うことは,この目的の場合に限り認められる。
( ) 4. 修理などでこられ封印を解除した場合は再封印登録者が排気温度,回転速度などをチェックしながら再封印を行うよう義務づけられている。
( ) 5. 機関の事故を予防する上で最も重要なことは常日頃から機関に接して点検すると共に定期的に点検し保守整備することが大切である。事故を末然に防止するため,このような習慣を身につけることが事故防止に最も効果がある。
問2-2-20
次の文章はシリンダライナについて述べたものである。正しいものには( )内に〇,間違えているものには×を入れなさい。
( ) 1. 材質は高温高圧に耐えうる特殊鋳鉄を使用し特別なものとして内面に硬質多孔性クロームメッキまたはタフトライドなど特殊表面処理をしたものがある。
( ) 2. ピストン抜き出し後ライナ内面の摩耗,腐食,メッキ層剥離腐食など点検計測する。その後,清水冷却機関の場合は防蝕亜鉛の点検をすれば抜き出さなくてよい。
( ) 3. シリンダライナの摩耗量測定は上,下死点及びその中間点付近のトップリング位置でサイドスラストによる摩耗の多いピストンピン直角方向を測ればよい。
( ) 4. 内周面に酷いスッカフや焼き付きのある場合は交換するが軽微なものについては油砥石で平滑に仕上げ使用する。クロームメッキライナも内周面のメッキ層が摩耗して地肌が出ている場合は油砥石で仕上げ再使用する。
( ) 5. シリンダライナをシリンダから取り外した時は鍔下の付け根付近クラックをカラーチェックで検査して亀裂のあるものは交換する。