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(2) 第一角法の解説

第一角法は,(E-2)図のように,第一角内に立体において,「立体のむこう側の画面」に投影図をかいたと考え,(E-3),(E-4)図のように展開する方法である。したがって,平面図は正面図の下に,左横からみてかいた左側面図は,正面図の右側に配置されることになる。

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(3) 第三角法と第一角法の比較

第三角法または第一角法によって,実際の図面を読んだり,画いたりするには,2つの投影法の相異を理解するとともに,判別する要領を会得する必要がある。ここで,(F)図に示すように,一つの立体を,みる方向を共通にして,両投影法による投影画面を設けて,それぞれの画面に投影図を画き,展開して(G),(H)図および(I)図をつくり,比較をして,両投影法を判別できる相異点を調べてみる。

(G)図には,第三角法による投影図が,(H)図には,第一角法による投影図が示されている。これらの各投影図を,正面図を対照の中介図にして比較してみると,先ず両投影図の各図形の詳細は同じであること,次に平面図に注目してみると,画かれている位置が正面図に対して相異していることがわかる。すなわち,『平面図は,第三

 

 

 

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