2. ディーゼル機関の各部の整備
2.1 機関本体部
1)シリンダブロックおよび台板
シリンダブロック,台板は,機関の燃焼圧による変動荷重の支持構造物である。
この変動荷重によってシリンダヘッド取付用ボルト用ねじ穴,ライナ挿入孔角部,クランク室隔壁,リブ等の応力の高い部分が繰返し応力による亀裂発生(疲労破壊)を起こすことがある。
また,水ジャケット部はキャビテーションによる腐食や電気的腐食(電食),水質不良による酸化腐食(これらについてはシリンダライナの腐食参照)が発生することもある。
(1)点検および整備
3・1表 シリンダブロック(台板,オイルパン)の点検,整備による。