4.1.2 投票機会の拡大
投票機会の拡大に関してもこれまでに、コンビニエンスストアからの投票(SAT)、会員制場外馬券売場(エクセル)の設置等、他公営競技に先駆けた施策が見られたが、これらの施策のさらなる高度化に取り組んでいるようである。
(1) 電話/在宅投票の拡大
電話/在宅投票は、売上げの約1/5を占め、まさにJRAの成長を支えている存在である。
平成8年度末時点で、電話投票会員が約28万人、在宅投票(PAT方式)会員が約50万人、合計約78万人である。本年度にも募集を行っているため、平成9年度末には約90万人弱の会員規模と想定される。
JRAでは、平成10年度にさらに約20万人の在宅投票会員を募集する意向であり、電話投票と併せた会員数が100万人を突破するのは確実である。
投票端末の高度化では、平成9年度から家庭の電話や公衆電話、携帯電話と接続して投票可能な「携帯情報端末」(モバイルメイト)を新たにPAT端末として採用した。
携帯性を備えた端末の導入により外出時の投票を可能にすることで、さらに活性化を図る方針が伺える。